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「エアコンを2台使うと電気代はどのくらいかかるの?」「広い部屋には大型エアコン1台と小型エアコン2台、どちらがお得なの?」

そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。リビングと寝室にそれぞれエアコンを設置したい、広いLDKに2台設置するか大型1台にするか迷っている…エアコン2台の導入を検討する際、最も気になるのが毎月の電気代ですよね。

結論から言うと、エアコン2台と1台では年間で数千円程度の電気代の差しかないことが多く、どちらが圧倒的に有利とは言い切れません。 

大切なのは電気代だけでなく、お部屋の使い方や生活スタイルに合わせて選ぶことです。この記事では、エアコン2台使用時の電気代の実態、1台と2台の比較、節約テクニック、そしてあなたに合った選び方まで、具体的な数字とともに詳しく解説します。エアコン選びで後悔しないために、ぜひ最後までお読みください。

エアコン2台使用時の電気代の実態

期間消費電力量から見る年間電気代

エアコンの電気代は「期間消費電力量」から計算できます。これは、JIS規格で定められた条件下で1年間使用した場合の消費電力量の目安値です。

計算式:年間電気代 = 期間消費電力量(kWh)× 電力量単価(円/kWh)

試算条件
  • 電力量単価31円/kWh(目安単価)
  • 冷房期間5月23日~10月4日(135日間)
  • 暖房期間11月8日~4月16日(160日間)
  • 外気温冷房時外気温35℃、暖房時外気温7℃
  • 設定温度冷房27℃、暖房20℃

実際の電気代目安(スタンダードモデルの場合)

一般的なスタンダードモデルの期間消費電力量

適用畳数期間消費電力量年間電気代(目安)
6畳用700~750kWh約21,700~23,250円
10畳用900~950kWh約27,900~29,450円
2台使用時の目安
  • 10畳用×2台:900kWh × 2 = 1,800kWh → 年間約55,800円
  • 6畳用+10畳用:700kWh + 900kWh = 1,600kWh → 年間約49,600円
注意点
  • 使用時間(1日何時間運転するか)
  • 設定温度
  • 外気温との温度差
  • 住宅の断熱性能
  • 部屋の向き(南向き・北向きなど)
  • エアコンの設置環境

あくまで規格上の試算値であり、実際の電気代は上記の要因で大きく変動します。

大型エアコン1台 vs 小型エアコン2台の比較

期間消費電力量での比較(20畳の場合)

一般的なスタンダードモデルで比較

構成期間消費電力量年間電気代(目安)
20畳用×1台1,900~2,000kWh約58,900~62,000円
10畳用×2台900kWh×2=1,800kWh約55,800円

差額:年間約3,000~6,000円程度

この比較から分かることは、スタンダードモデル同士で比較すると、2台の方がわずかに安い傾向があるということです。ただし、この差は機種のグレードや実際の使用状況によって変わります。

なぜ小型2台の方が安くなる傾向があるのか

必要な場所だけを冷暖房できる

1台は寝室、1台はリビングというように分けて使用すれば、使わない部屋のエアコンは停止できます。
実際には常に2台同時運転するわけではないため、電気代を抑えやすいです。

立ち上がり時の高出力運転時間が短い

小型エアコンの方が小さい空間を冷暖房するため、設定温度に早く到達します。
高出力運転(消費電力が大きい)の時間が短くなります。

省エネ技術の進化

最近の小型エアコンは省エネ性能が向上しており、効率が良くなっている商品も多くあります。

初期費用の比較

本体価格+標準工事費の相場(2025年時点)

構成本体価格相場標準工事費相場合計
10畳用スタンダードモデル×2台7万~10万円×21.5万~2万円×217万~24万円
20畳用スタンダードモデル×1台10万~20万円2万~3.5万円12万~23.5万円
ポイント
  • 2台導入の場合、初期費用は約0~5万円高くなる可能性があります。
  • ただし、機種のグレードによって価格差は大きく変動します。
  • 追加工事(配管延長、穴あけなど)が必要な場合、さらに費用がかかります。

総合コストで考える

10年間使用した場合の総コスト試算

仮に年間の電気代差が約4,000円として計算すると

  • 小型2台: 初期費用20万円 + 電気代55,800円×10年 = 約75.8万円
  • 大型1台: 初期費用17万円 + 電気代60,000円×10年 = 約77万円

10年間で約1~2万円、小型2台の方が安くなる可能性があります

重要な注意点
  • 実際の使用時間と使用パターン
  • 2台を常に同時運転するか、片方だけ運転するか
  • 電気料金プランの変動
  • 機種のグレード差
  • 追加工事費用の有無

この試算は目安であり、実際には上記の要因で大きく変動します。

エアコン2台使用の7つの節約テクニック

運転タイミングをずらしてブレーカー対策

起動時の消費電力を分散

  • エアコンは起動直後に最も多くの電力を消費します。
  • 2台同時に起動すると、契約アンペアによってはブレーカーが落ちる可能性があります。
  • 片方を先に運転開始し、30分後にもう片方を起動する

片方だけ使う時間帯を作る

使用する部屋に合わせて運転

  • リビング10畳用を1日8時間運転
  • 寝室6畳用を1日8時間運転
  • 2台同時運転は朝夕の2時間のみ

この使い方なら、2台とも24時間運転するよりも大幅に電気代を抑えられます。

設定温度を部屋ごとに変える

省エネ効果:設定温度1℃の調整で約10%の節電

  • 冷房時: よく使う部屋は28℃、あまり使わない部屋は29℃
  • 暖房時: よく使う部屋は20℃、あまり使わない部屋は18~19℃

外出時間に応じた適切なオンオフ

  • 30分程度の外出: つけっぱなしの方が節電になる
  • 1時間以上の外出: 消した方が節電になる

エアコンは起動時に最も電力を消費するため、頻繁なオンオフは逆効果です。

フィルター掃除を2週間に1度

冷房時には約4%暖房時には約6%の節約効果が出ているというデータもあります。
1年間掃除しないと、約25%も電力を無駄にする可能性があります。

電力会社のプランを見直す

時間帯別料金プラン季節別料金プラン電力会社の乗り換えなどを検討することで、同じ使用量でも電気代を削減できる可能性があります。

エアコン2台使用時の注意点

ブレーカーが落ちる可能性

契約アンペア数の確認

  • 30A契約:同時使用電力は最大約3,000Wまで
  • 40A契約:同時使用電力は最大約4,000Wまで

他の家電(冷蔵庫、照明、テレビなど)も使用しているため、30A契約では注意が必要です。

対策
  • 起動時間をずらす。
  • 契約アンペア数を上げる(基本料金が上がります)。
  • 他の大型家電との同時使用を避ける。

設置スペースの確保

  • 室外機2台分のスペース
  • 各室外機の周囲に十分な空間(排熱のため)
  • 配管の経路

特にアパートやマンションでは、ベランダのスペースが限られているため事前確認が必要です。

エアコン1台と2台、どちらがおすすめ?

エアコン2台がおすすめなケース

部屋を分けて使うことが多い方に最適です。

リビングと寝室を別々に使用したり、日中と夜間で使用する部屋が違う場合、片方だけ運転できるため実際の電気代を抑えられます。また、20畳以上の広い空間やL字型など複雑な間取りでは、1台では温度ムラができやすいため、2台の方が快適です。

加えて、故障時に片方で対応できる安心感や、家族の在宅時間帯がバラバラで各自が使う部屋のエアコンだけ運転できる柔軟性もメリットです。

エアコン1台がおすすめなケース

部屋全体を常に使う方や初期費用を抑えたい方に向いています。

15畳以下のコンパクトな空間や、広いワンルーム・オープンなリビングダイニングなら1台で十分です。本体+工事費が1台分で済むため、約5万円程度の節約になります。

また、5年以内に引っ越す予定がある方は長期的な電気代メリットを享受しにくいため、初期費用の安さを優先した方が良いでしょう。室外機を置く場所が1台分しかない場合や、フィルター掃除や定期点検などメンテナンスを簡素化したい方にも1台がおすすめです。

判断に迷ったら:チェックリストで確認

どちらにすべきか迷った場合、以下のチェックリストを参考にしてみてください。

エアコン2台の導入判断チェックリスト

□ 部屋の広さは18畳以上ある
□ 家族が3人以上いる
□ 10年以上住む予定がある
□ 契約アンペアは40A以上(または変更可能)
□ 室外機を2台置くスペースがある
□ 初期費用より長期的な電気代節約を重視する
□ エアコン使用時間は1日8時間以上
□ L字型など複雑な形状の部屋である
□ 在宅勤務など日中も家にいることが多い
□ 温度ムラのない快適性を重視する

判断基準
  • 7個以上該当:エアコン2台を強くおすすめ
  • 4~6個該当:2台がやや有利
  • 3個以下:大型エアコン1台がおすすめ

2台使う場合の賢い使い方:電気代をさらに削減

エアコン2台を導入すると決めた場合、使い方次第でさらに電気代を削減できる可能性があります。

ここでは、2台ならではの賢い使い方を5つ紹介します。

使い方1:時間帯で使い分ける

2台を常に同時運転する必要はありません。時間帯によって使い分けることで、電気代を大幅に削減できます。

おすすめの使い分けパターン

時間帯稼働させるエアコン理由
朝(6~9時)リビングのみ朝食・準備はリビング中心
日中(9~17時)在宅者がいる部屋のみ使わない部屋は停止
夕方(17~21時)リビングのみ家族が集まるリビング中心
就寝前(21~23時)両方または寝室のみ就寝準備に応じて
就寝中(23~6時)寝室のみリビングは不要

この使い方なら、実質1.5台分の電気代で2台のメリット見込めます。

具体的な節約額(目安)

  • 2台同時運転8時間:約7,440円/月
  • 時間帯使い分け:約5,000円~6,000円/月
  • 節約額:月約1,500円~2,500円

使い方2:部屋ごとに設定温度を変える

2台のメリットを最大限活かすには、部屋ごとに異なる設定温度にする工夫もあります。

推奨設定温度の例

季節リビング寝室理由
夏(冷房)28℃26~27℃就寝時は涼しめが快適
冬(暖房)20℃18~19℃寝るときは少し低めが良質な睡眠に

設定温度を1℃変えるだけで約10%の節電効果が期待できるため、使用頻度の低い部屋は1℃緩めに設定するだけで月額500円~1,000円の節約につながる可能性があります。

使い方3:片方だけ「自動運転」にする

よく使う部屋のエアコンは「自動運転」、あまり使わない部屋は「弱運転」にするのが効率的です。
この使い分けだけでも大幅に節約ができるでしょう。

使い方4:起動タイミングをずらす

エアコン2台を同時に起動すると、瞬間的に大きな電力を消費してブレーカーが落ちる可能性があります。
1台目の起動から目安30分(設定温度に達するまで)待ってから2台目を起動するほうが安心です。

使い方5:季節や天候で柔軟に対応

季節や天候によって、2台の使い方を柔軟に変えましょう。

春・秋(過ごしやすい季節)
  • 両方とも停止または片方のみ弱運転
  • 窓を開けて自然の風を取り入れる
梅雨(湿度が高い時期)
  • 除湿モードを活用
  • 片方だけで除湿運転すれば十分なことも
真夏・真冬(厳しい季節)
  • 両方をフル活用
  • ただし設定温度は適切に(冷房28℃、暖房20℃)

季節に応じた使い分けで、年間で1万円以上の節約が期待できます。

まとめ:あなたに最適なエアコンの選び方

20畳程度の広い部屋で、小型エアコン2台(10畳用×2台)と大型エアコン1台(20畳用)を比較すると、年間の電気代は数千円程度の差になることが多く、どちらが圧倒的に有利とは言い切れません。総合的に見ると、10年間の総コストはほぼ同等になる可能性が高いでしょう。

エアコン2台使用のメリット
  • 必要な部屋だけを冷暖房できる柔軟性
  • 温度ムラの少ない快適な環境
  • 故障時のバックアップ
選択のポイントは
  • 部屋の使い方(常に全体を使うか、分けて使うか)
  • 間取りの形状(L字型など複雑か、シンプルか)
  • 初期費用と長期的なコストのバランス
  • 設置環境(室外機のスペースなど)

どちらが最適かは、電気代だけでなく、あなたの生活スタイルや住環境に合わせて総合的に判断することが大切です。

このように、部屋の広さや使用状況、居住予定期間によって最適な選択肢は変わってきます。最終的な選択はあなた次第ですが、この記事があなたの最適なエアコン選びの一助となれば幸いです。電気代を賢く節約しながら、快適な毎日をお過ごしください。


※ご注意:記載の電気代は目安です。機種、使用環境、気候、電力プラン、住宅の断熱性能などで大きく変動します。導入の際は専門業者へのご相談をおすすめします。